箱根山

日々、バタバタと過ごしているうちに、はや5月。

バタバタとその場しのぎではなく、毎日を大切に過ごしたいという気持ちはあるのだけれど、こればっかりは生来の性分とでも申しましょうか・・


連休前半は、体調がいまひとつで、恒例の草取りにもいけず、家でゴロゴロと過ごしておりました。(夫一人で行きました)
あんなにいいお天気続きだったのに。



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さて、その引きこもりの間、読んでいたのが、"獅子文六全集"の第9巻

新聞で紹介されていた'箱根山"という作品が読みたかったのですが、収録されていた作品はどれも面白かった。
なにより、語調とテンポがよく、昭和30年代の高度成長期前ののんびりした時代感も面白く、スラスラと読めました。


"七時間半"は、東海道新幹線が通る以前、東京〜大阪間が特急で7時間半(!!)かかり、食堂車や、最後尾には展望車なんて優雅な設備があった頃の話。
特急ちどりが、品川の車庫を出てから、大阪へ到着するまでのドタバタ劇を描いています。

おぼろげな記憶で、以前は東海道新幹線にも食堂車(ビュッフェ?)があったような気もするのですが・・利用したことはないなぁ。

私が一番よく使う、東京〜名古屋間の乗車時間は、かれこれ20年ちょい前に、"のぞみ"の出現により、1時間40になってしまい、お弁当を食べるかコーヒーを飲むかして、軽く寝たら到着してしまうので、食堂車でお食事会なんて、逆に慌ただしくなってしまうかも。

小説の舞台当時と現代では、時間や移動という点で、隔世の感がありますね。


"箱根山"は、西武、東急、藤田観光が、箱根の観光開発で凌ぎを削っていた頃の話。(小説では、もちろん名前を変えてあります)
舞台は、芦ノ湯温泉の老舗旅館松坂屋。
かつて暖簾分けをした親戚筋のお隣の旅館との確執、名物女将の後継者問題が出て来ます。

松坂屋さんには、一度、宿泊したことがあり、山の上のゆったりした温泉で気に入っていたのですが、2015年の大涌谷な噴火の後、どうやら経営破綻してしまったようで、あれほどの地所や設備、なにより宿としての歴史が勿体無いなぁと思っておりました。

が、この度、ググってみたら、どうやら"金の竹"グループとして、再生しているようです。
また機会があったら、訪問してみたいと思います。


"可否道"は、新劇出身で、8歳年下の夫を持つ43歳のテレビ女優坂井モエ子さん中心に、テレビと新劇、ドリップコーヒーとインスタントコーヒーなどを絡めた人間劇。

テレビやインスタントコーヒーが、登場したばかりの時代ではあるけれど、コーヒーや演劇・芸術性について、それぞれがこだわりやウンチクを戦わせるところは、現代でも大して変わっていないかも。




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by saguaro2 | 2018-05-02 09:31 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

サワロのつぶやき♪2 ~日本橋生活~より改題しました。


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