黄金のアデーレ WOMAN IN GOLD

映画"黄金のアデーレ"を観て来ました。


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原題は“WOMAN IN GOLD"

"黄金のアデーレ"は、クリムトの代表的な肖像画で、正しくは"アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ"といい、オーストリアの裕福で芸術家のパトロンとしても知られる名家の貴婦人を描いた作品。
第二次世界大戦中に、ナチスに略奪されて、戦時中は"WOMAN IN GOLD"と名を変え、戦後はオーストリアの美術館で展示されていた作品です。

その名画を、1999年、アメリカに住むユダヤ系の女性、アデーレの姪であるマリア=アルトマンが、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こし、最終的には、返還を勝ち取ったという実話に基づいたお話。
その作品は、現在、ニューヨークの"ノイエ・ギャラリー"に展示されています。


ユダヤ人であるという謂われなき罪で、抑圧され、迫害される人々。
その恐ろしく、悲しい歴史を背景に、主人公マリア=アルトマン演じるヘレン=ミレンの記憶と裁判の行方を交互に、物語が動いていきます。
マリアの家族や友達を捨てて来た国には、二度と戻りたくなかったという台詞が突き刺さります。
新米弁護士で、やはり祖父母がオーストリアから移住しているユダヤ系アメリカ人のランディも、裁判が進むうちに、自分の祖先、オリジンについて、どんどん考えが変わっていく姿にも心を打たれました。

男前で、エレガントで魅力たっぷりのヘレン=ミレン。
"QUEEN"以来、大好きな女優の一人なのですが、今回も、ちょっと頑で、でもエネルギッシュで、ユーモラスなマリアをとっても素敵に演じていました。
やっぱり、女性を美しく見せるのは、すっと伸びた首筋と背筋ね・・(本編とは関係ありませんが・・・)


以前(多分、30年近く前??)に、ウィーンの"ベルベデーレ宮殿(オーストリア美術館)“で観た"アデーレ"
実は、その後、2009年にニューヨークの"ノイエ・ギャラリー"で観ているのですが、まさか同じ作品とは思いも至りませず・・・(ll゚д゚)

 その時の記事はこちら➡ Autumn in New York 〜その2〜

マリア=アルトマンにオーストリアから返還された後、化粧品の"エスティ・ローダー"を率いるロナルド・ローダーが、常設展示することを条件に、$135ミリオン(約156億円)で取得し、同氏のコレクションを展示している"ノイエ・ギャラリー"で展示されることになりました。

"ノイエ・ギャラリー"は、20世紀初頭のオーストリアやドイツの分離派の作品などを中心に構成される小さな美術館で、かつてユダヤ人が所有しナチ政府に略奪・没収された美術品を長い時間をかけて取り戻し展示しています。
ローダー氏自身が、駐オーストリア米国大使だった頃からこの問題に取り組み、"ユダヤ人損害賠償世界機構"の一員だそうで、クリントン政権時代には、ナチス略奪事件の査問機関にも属していたそうです。

いろいろなことを知って、知識が広がると、美術館のまた違う面が見えて来ますね〜。
ちゃんと調べてから行けば良かった。
・・ので、また行かなくちゃ。


と、ここまで来たところで、調べてみたところ、やはり、ローダー家自身、東欧からのユダヤ系の移民ということでした。

ホロコーストをくぐり抜け、新天地アメリカに移住したユダヤの人々。
頭が良く、勤勉な民族は、やはりアメリカでも裕福で成功した人が多いのだと、改めて認識。















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by saguaro2 | 2015-12-17 18:33 | MOVIES | Trackback | Comments(0)

サワロのつぶやき♪2 ~日本橋生活~より改題しました。


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