新国立劇場バレエ団 ホフマン物語
2015年 10月 30日
ピーター・ダレル振付のイギリスの物語バレエ。
ホフマン役に、福岡雄大さん
男性が主役のバレエ、珍しいですね。
ここのところ、ぐっと身体も絞って、踊りがシャープになった気がします。
ホフマンが過去に恋した女性たち、
1幕、人形のオリンピア役に、長田佳世さん
2幕、美しい舞姫役、小野絢子さん
3幕、高級娼婦ジュリエッタに、米沢唯さん
そして、ホフマンの現在の恋人、オペラ座の歌姫ラ・ステラに本島美和さん
それぞれのダンサーにあった配役で、正確でテクニカルな長田さんは無機質な人形の動きを、小野絢子さんはますます磨きのかかった存在感と輝きで薄幸の舞姫を、華やかな魅力の本島さんは人気絶頂の舞姫を演じていました。
中でも、米沢唯さんの怪しく魅惑的な踊り。
どちらかといえば、淡白で清楚なイメージの唯ちゃんでしたが、昨年のガムザッティ、こうもりのベラ、そして今回の役と、演技の幅も魅力もぐぐっと広がっている感じ。
オデットも素晴らしかったし。
12月のくるみも楽しみです♡
悪の化身リンドルフ役のマイレン・トレウバエフさん、ああいうアクの強い役は、彼の右に出るいませんね。
ホフマンの友人役の、八幡顕光さん、奥村康祐さん、福田圭吾さんの踊りも、ゴージャスでよかった♡
(個人的には、八幡さんにもっとバリバリいっぱい踊って欲しいけど)
脇を固めるダンサーの踊りが上手いと、舞台に厚みが出ますね。
大人向けのストーリーですが、新制作の衣装や舞台装置、群舞やソリストの踊りなど、見どころもたくさんあって、全幕楽しめる作品でした。