終着駅 The Last Station
2010年 09月 15日
夫婦って、ましてや、間に他人が入ると、難しい・・・と考えさせられる作品でした。
物語については、私がくどくどと述べるまでもないと思うので、ご興味のある方作品をご覧ください。
文豪レフ・トルストイの最晩年を描いたこの作品、文豪として名声富を得ながらも、晩年に、人間愛と反暴力・道徳を説くトルストイ主義に傾き、その理想を体現すべくコミューンが作られ、思想に賛同する人たちがそこで生活していた・・・ロシア革命に突き進んでいたロシア社会を背景とする作品の舞台がとても興味深かった。
劇中で、破滅と同義語で、"アメリカに行くしかない"と言ったようなセリフが出てきたのも、時代を反映していておもしろいと思いました。
大学生の頃に読んだ、『アンナ・カレーニナ』や『戦争と平和』。
当時は、道徳観の違いや主人公の気持ちに同化できなくって、いまひとつピンとこなかったんだけど、もう一度読んでみようかな・・・。