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中国弾丸ツアー2017 〜その9・虎丘&山塘街散策〜

東洋のベニス・蘇州は、街中を縦横に運河の走る街です。

何より、その名を世界的に有名にしているのは、明代・清代に作られた江南式庭園で、運河の水を利用した美しい庭園は、うち9つが世界遺産に登録されています。

そのほか、中国の南北輸送を担った京杭大運河(大運河)に関連した施設や町並みとして、盤門と宝帯橋、山塘歴史地区、呉江運河古道が世界遺産に登録されています。




まず向かったのは、”虎丘”

市の北西部に位置する、呉王・闔閭が葬られた小高い丘で、元は海湧山と呼ばれていました。
闔閭の死後、この丘に埋葬された三日後、墓の上に白虎が蹲っていたという伝説から、虎丘と呼ばれるようになったそうです。

唐代になり、白居易が蘇州刺史となった際に、城門から虎丘まで運河が開削され、交通の便がよくなり、景勝地として知られるようになったそうです。





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正面に見えているのが、虎丘を代表する建築物、高さ47.7mの雲岩寺塔です。

八角七層のレンガ造りで、明代以降、地盤沈下により傾き始めた斜塔です。



かつて、(まだ登れた、ウン10年も前の話)ピサの斜塔に登った身としては、ぜひこの東洋のピサの斜塔も制覇したい、と楽しみにしていたのですが、見学はここからのみ。

え?山の上まで行かないんすか????


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周王の鼎のレプリカ






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かつて、ここが”海湧”と呼ばれていたことを記す碑



写真が、霞んでしまっているのは、お天気のせい、というより、空気中にの浮遊物が多くて、反射してしまっているせいかと思われます。(光化学スモッグ状態?)

この日は、かなり晴れていて暑かったですが、撮った写真は全て、こんな感じになっていました。




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ここから、運河を渡ります。




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白壁と黒瓦の昔ながらの家並み




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この辺りは、”山塘街”といい、山塘橋と望山橋の区間に延びる3.5㎞ほどの道です。

『長恨歌』を記した唐代の詩人・白居易が、蘇州刺史(長官)であった宝暦年間(825〜827年)に、蘇州城の
閶門と虎丘を結ぶ運河を開削と共に建設したもので、姑蘇第一名街と呼ばれています。




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この運河は、明清代に入ると、物資運搬路となり、山塘街も大いに栄えました。

その様子は、

  上有天堂 下有杭州
  杭州有西湖 蘇州有山塘

と謳われるほどでした。




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1985年以降、古い町並みの修復が進められ、2014年には、大運河の一部として、世界遺産に登録されています。




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無錫の大運河沿いと同じく、カフェや茶館などが並ぶ賑やかな界隈もあるようですが、我々が散策したのは、昔ながらの町並みの地区のようでした。
遊覧船も運行されいてるようなので、次回機会があれば、乗ってみたいと思います。





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さて、山塘街を散策です。

車が一台やっと通れるほどの狭い路地の両側に、家が立ち並んでいます。


・・ちょっと臭いが・・・




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古い塀が残っていましたが、ここは建物を取り壊してしまったようです。





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普通の民家。

この辺りは、古い土地柄なので、下水が完備しておらず、共同トイレ。
夜間などは、お家の中でオマルを利用しているとのこと。




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空いている戸口を覗いたら、床屋さんのようでした。

中から手を振ってくれましたが、さすがに、写真を撮るのはどうかな、と遠慮しました。






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果物やドライフルーツを売っている露店。

こういったお店は、あちこちで見かけました。






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この大きくて立派な建物は、



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”李鴻章祠”

李鴻章といえば、唐代後期、北洋艦隊を率いた軍閥。
日清戦争の全権大使といば、わかりやすいでしょうか。

ガイドさんの説明がよく聞こえなかったのですが、蘇州はゆかりの地なのか??
と、、調べてみましたが、中国語の資料しか出てここないので、判然とせず。

どうやら、彼の死後、故郷の合肥に埋葬されているのですが、その他に、上海・蘇州・杭州などにも専祠が建てられているとのことなので、その一つかと思われます。
それだけ、彼の功績が英雄視されているということでしょうか。




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暑いので、木陰が嬉しい・・





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こんな素敵な透かし彫りの門





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立派なお屋敷も並びます。




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うだつ??

場所場所によって、多少形の違いがあるのですが、大抵大きなお屋敷にあるところを見ると、立派なうだつをあげるのは、日本と同様、経済力を誇示するもののようです。




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大運河の水が滔々と流れています。

きっと、大昔から、この辺りの生活は大きく変わっていないのだろうなぁ。
悠久なり、中国大陸。





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奥へ長く続く路地





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変わらないようでいて、バイクと車は、やっぱり現代生活の必需品ですね。





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by saguaro2 | 2017-07-08 17:57 | 2017 CHINA

サワロのつぶやき♪2 ~日本橋生活~より改題しました。


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