中国弾丸ツアー2017 〜その3・夕暮れの無錫運河めぐり〜
2017年 06月 28日
再び、南禅寺。
土曜日の夕方だからか、昼間より賑わってます。
この前の船着場から、
船に乗ります。
この運河、最初に開削されたのは三国時代の呉によってですが、その後、隋の煬帝により、北京から杭州まで、全長2500kmにも及ぶ大運河、"京杭大運河"として、整備されました。
完成は、610年です。
運河の建設は、最初に開削された"通済渠"(黄河〜淮水)の工事に女性を含む100万人の民衆が動員し、5か月で完成するなど強引な工事を行い、後の人から暴政と非難され、人民に負担を強いて隋末の反乱の原因となりましたが、運河によって政治の中心地華北と経済の中心地江南、さらに軍事上の要地涿郡を結合して、中国統一の基盤が整備されることとなります。
運河の開削により、中国全体の流通が増大し、隋の後建国した唐王朝はその最大の受益者となり、首都長安・洛陽の食糧事情を安定させ、空前絶後の繁栄をもたらしました。
北宋の首都・繁栄した開封は、城内を運河が貫通しており、入り組んだ大小の街路には各種の飲食店や酒店などが軒を連ねるなど、その商業は隆盛をきわめ、当時の運河周辺の都市の繁栄の様子を活き活きと描いたのが、『清明上河図』なのだそうです。
⭐︎清明上河図については、こちらをご残照ください。→ 北京故宮博物院200選
この運河は、その後の歴代王朝でもおおいに活用され、現在も中国の大動脈として利用され、2014年世界遺産登録されました。
英語名は、"The Grand Canal"です。
運河沿いの古い建物は、レストランやカフェにリノベーションされています。
(こういうところで、食事したかったなぁ)
途中、ルンバ?チャチャチャ?マンボ?(違いがよくわからん)を踊っている賑やかな広場も。
日中は、なかなかの暑さでしたが、水の上は涼しくて気持ちがいい。
かなり黄昏てきました。