風立ちぬ
2013年 08月 18日
作品の内容については、いろいろ取り沙汰されていますが、受け取り方は人それぞれかと思うので、ここでくどくどとは述べますまい。
美しい映像と、ストーリー、声優、音楽やテーマ曲の"ひこうき雲"どこをとっても、宮崎駿氏の美意識が行き渡り、まさにその才能が結晶化したような作品でした。
ジェラルミンはジェラルミンらしく、鉄は鉄らしく、真鍮は真鍮らしく、描き分けられていて、映像よりもリアリティがあります。
リアルな企業名や地名、関東大震災や世界恐慌、そして太平洋戦争が登場する、ファンタジーではない、まさに"大人のジブリ"
名古屋出身者としては、二郎の勤務先は馴染みのあるところですし、菜穂子の実家が代々木上原と知って、妙に親近感を覚えてしまったのでした。