Incredible INDIA 〜その16・アジャンター石窟群・第9窟、第10窟〜
2013年 06月 12日
第9窟。
入口のアーチが特徴的。
中は、簡素にストゥーパが置かれているだけ。
ストゥーパ(チャイティヤと呼ばれることも)は、まだ仏像表現のなかった時代には信仰の核となりました。
柱に描かれた壁画は、後期になって描かれたもの。
外壁に彫られた仏像も後期のものでしょうか。
ワーグラー渓谷。
正面向こうの方に見える山の上から、ジョン=スミスは第10窟の入口のアーチを見つけ、アジャンターの遺跡を発見したそうです。
橋を渡って、右手の山の上に展望台がありますが、この暑さでは問題外。
アジャンターで一番入口の大きな第10窟。
第9窟より、天井は高いですが、さらに簡素なチャイティヤ窟です。
右13番柱の高さ3mくらいの位置に、発見者ジョン=スミスの名前が落書きされているそうです。
この時、石窟の中には、1.5mmくらいも泥が積もっていたのだとか。
遺跡の落書きが問題になっている昨今ですが、発見者だから許される?
というか、それさえも、見学のポイントになっちゃてます。
前期の上座仏教期と後期の大乗仏教期で、こんなに石窟の形式が違うとは、面白い。