初夏の京都旅 〜その13・下鴨神社〜
2013年 04月 28日
上賀茂神社周辺はあまりお店がないので、下鴨神社なら、と思ったのですが、駅の正反対にあたる下鴨本通あたり、めぼしいお店が見つけられず、おやつを頂く予定だったお店へ。
加茂みたらし茶屋
名物のみたらし団子。
下鴨神社・糺の森の御手洗池に湧き出す水の泡を形取って作られたというみたらし団子は、ここが発祥の地。
祭事に使う人形になぞらえ、五体をかたどっているので、頭にあたる一つ目のお団子だけ、少し離れているのだとか。
お団子は、やや小さめで、黒砂糖をベースにしたたれが美味しく、1人前3本ぺろりと頂きました。
お昼兼なので、白みそ仕立てのお雑煮と、磯巻(関西では、磯辺焼きとは言わないのかしら?)を頂きました。
白みそ仕立てのお雑煮、前世は都人かと思うくらい、好きですね〜♡
おなかもいっぱいになったことですし、西参道から下鴨神社へ。
大炊殿、三井神社の前を通り、中門から中へ。
本殿前には、言社(ことしゃ)といって、干支別に7つのお社があります。
一言社が二つ、二言社が二つ、三言社が三つ。
単独の干支のものもあれば、写真のように辰と申で一つのお社、というパターンもあり。
何故、纏められているのだ???
それでは、本殿へ。
ここから先は、特別拝観なので、撮影禁止です。
HPから拝借した写真。
共に国宝の東本殿と西本殿。
下鴨神社は、正式には、賀茂御祖神社といい、上賀茂神社の賀茂別雷神をお生みになった玉依姫命を東本殿に、西本殿に賀茂別雷神のお祖父様にあたられる賀茂建角身命が祀っています。
こちらでは、それぞれの本殿のお隣に仮の本殿を建てて式年遷宮を行うということでした。
本殿を参拝した後、お隣の三井神社、
神様へのお供えを用意する大炊殿を見学。
御所車が展示されていました。
中に4人程乗れる大きなものです。
源氏物語の葵の巻きで、光源氏の正妻葵の一行と、六条御息所の一行が争い、六条御息所の車が破損してしまう、というシーンがありました。
こんな大きなものが破損したら、その後、動かすことも出来ず、大変ですね。
写真に写っているのは、元JリーガーのLさんご一行です。
大炊殿は、葵祭で使われるフタバアオイの自生地、葵の庭になっています。
色、デザインのかわいいお守り。
葵祭の際に、勅使の奏上が行われる橋殿。
同じ、建物でも上賀茂神社とはずいぶん違います。
輪橋のそばに映える梅の木は、尾形光琳が"紅白梅図屏風"に描いたと言われています。
この時期は、躑躅が満開で、梅の木はわかりづらいので、冬のイメージ写真でどうぞ。
舞殿
御手洗池の上に立つ、井上社。
別名、御手洗社。
みたらし団子の、イメージソースの池です(笑)
葵祭の斎王が、水に手を浸し清める場所です。
土用の丑の日には、"足付け神事"が行われるそうです。
鮮やかな朱塗りの楼門を出ると、
すぐ右手にある相生社は、縁結びの神様。
大人気。
国歌にうたわれている"さざれ石"
ちいさなさざれ石も、さざれ石は年とともに大きく成長し、岩になると信じられている神霊の宿る石です。
南の鳥居を過ぎて、糺の森へ。
広さ12万4000㎡にも及ぶ糺の森は、清らかな小川が流れ、原野の姿をとどめる森です。
森の中を歩きながら、ふと明治神宮の森を思い出しました。
糺の森などの、古代から伝わる鎮守の森をモデルに、人工的に作られた森ですが、100年近くたち緑豊かな都会のオアシスに成長しました。
あの場所に、森を作ろうと思い立った、先人に感謝!です。
女性を守る美麗の神様、河合神社。
河合神社の神官の家に生まれた鴨長明にちなんで、方丈が復元されています。
こちらの絵馬は、顔の形になっていて、自分の持っている道具でお化粧を施し奉納。
熱心に詔を唱えながら参拝する一団。
お化粧品のセールスレディか???
河合神社の境内には、三本足の八咫烏(ヤタガラス)をお祀りする任部社があります。
八咫烏は、日本サッカー協会のシンボルマークに描かれ、サッカーの神様としても知られます。
それでは、賀茂川ベリをお散歩して帰りましょう。