冬の庄内の旅 ~その9・鶴岡散歩②~
2012年 01月 08日
県内にあった歴史的な建物が移築保存されているほか、旧藩主酒井氏から寄贈された藩校致道館の資料や郷土の民具等を展示しています。
正面入り口の赤門。
もともとこの場所にあった旧藩主の隠居所、御隠殿(後述)の門のようです。(詳細判らず)
田安徳川家の姫がお輿入れしたので、赤門となった由。
旧西田川郡役所。
1881年(明治14年)に建てられた擬洋風建築で、明治天皇の東北御巡幸の折には、行在所となりました。
現在は、考古学資料などが展示されています。
赤門と共に移築された御隠殿。
御隠殿、玄関内部。
国の指定名勝となっている酒井氏庭園。
築山池泉を配した書院庭園で、昔は鳥海山を借景としていたそうです。
「蝉しぐれ」の文四郎が里村家老と謁見するシーンは、このお庭に面した書院で撮影されました。
田麦俣の民家、旧渋谷家住宅。
湯殿山の山麓、旧朝日村麦俣から移築・保存している山村豪雪地域の多層住宅。
2階、3階は養蚕場として利用されていました。
独特の形状の屋根は、兜造りと呼ばれるそうです。
1884年(明治17年)に建てられた、擬洋風建築の鶴岡警察署庁舎。
棟梁は、西田川郡役所と同じ、名匠高橋兼吉です。
こちらは、事務所として使用されているので、内部見学不可です。
この他、文化財収蔵庫、民具の蔵、美術展覧会場などが興味のある展示がたくさんありましたが、会場内で暖房が入っているのは2か所のみ。
いずれも古い建物で寒く、特に靴を脱がなければならないところでは、足が切れそうに冷たく、かなりぞんざいな見学となってしまいました。
致道博物館の前は、慶応義塾大学先端生命科学研究所、東北公益文科大学大学院、致道ライブラリーになっています。
庄内藩の、教育熱心な気質は、健在のようです。
バスの時間まで、まだあるので、次のバス停まで歩いてみることにします。
庄内藩の藩校、致道館。
致道は、『論語』の一節「君子学んで以って其の道を致す」から名づけられました。
1805年(文化2年)に、藩政を立て直すために創立されました。
現在は、聖廟、御門、講堂、御入間などが残っています。
東北地方に現存する藩校建築としては、唯一のものです。
致道館に沿って、鶴岡市役所方面へ。
この辺りが、市の中心地でしょうか。
今日この日、成人式が行われていたようです。
この寒さに、振袖は寒そうに見えるけど、地元っ子は、寒さに強いのか??
バスに乗って、駅に戻ったはいいものの、空港行きのバスは、飛行機の時間に合わせてしか運行されていないらしい。
で、何もない駅前で約1時間のバス待ち。
今回の旅行は、最後まで公共交通機関のタイムテーブルに振り回されるなぁぁ。
車中心の街づくりになってしまっているから、仕方ない。
こんな不便さも、地方都市の魅力のひとつと思うことにしよう。
駅前のお菓子屋さん"清川屋"さんで、だだちゃ豆ソフト食べたり、試食したり・・・と、遊ばせていただきました。
(もちろん、お土産も買いました)
寒いけど、結構アクティブに動き回った2日間。
庄内の魅力を十分楽しみました。
いつかまた、レンタカーで動ける夏に来てみたいと思います。