北京故宮博物院200選
2012年 01月 15日
日中国交正常化40周年記念、東京国立博物館140周年記念の特別展です。
日中国交正常といえば、パンダ。
子供の頃叔母に、パンダが、日本と中国の国旗を持った絵柄のバッチをもらったことを思い出しました。(トシがバレる~)
あれ、どこかにしまってあるかな?
今年は、中国関係のイベントが続きそうですね。
今回の展示会の目玉、「清明上河図」
中国美術史上最高傑作ともいわれる神品で、ラスト・エンペラー溥儀も、亡命を試みた時に持ち出そうとしていたとも言われています。
中国国内でも、過去に5回しか公開されておらず、上海万博の時には中国館でアニメーションが上映され、ますます名が挙がったと言われています。
国外で公開されるのは初めて、ということで、縦24㎝、横幅5mの作品を観るために、連日2時間以上の行列となっています。
せっかくなので、この作品を観たい、と日曜日の朝、開館前から並んだのですが、すでに出遅れ、入館までに50分、清明上河図を観るのに、さらに210分待ち・・・と、完全に作戦失敗(>_<)
長い長い行列の間、図録を観たりと散々予習し、苦労してたどり着いた清明上河図は、それはそれは、素晴らしいものでした♪
髪の毛1本ほどの太さで描かれた絵は、図録の写真や映像では、伝えられない繊細さ。
それでいて、米粒題の人間一人ひとりが、生き生きとした表情を持っているのです。
作者の北宋の画家、張択端は、皇帝徽宗の為に、幸せな都市風景を描いたと言われていますが、作者の狙い通り、生活感に満ち溢れた活気ある街の様子、物語や想像ではない等身大の幸せが伝わってくる作品です。
作品を観終わった時には、もう帰ってしまいたいくらいの疲労感でしたが、1階の鶴屋義信でお饅頭とあんみつを食べて元気チャージ。
清明上河図にかなりのエネルギーを注いでしまったとはいえ、歴代中華皇帝のコレクション180万点の中からのえりすぐりの名品200点ですから、かなりのボリュームです。
古代の青銅器や玉器の傑作から、宋・元期の書画、清朝の最盛期乾隆帝のコレクションなどなど。
「蒼穹の昴」にも出てくるイタリア人の宣教師、ジョゼッペ・カスティリョーネ(郎世寧)の描いた乾隆帝を観て、またまた中国熱に火が付きました。
結局、朝イチから閉館30分前まで、1日がかりの大仕事となりました。
美術鑑賞も、体力ないと出来ませんね。