花園神社の酉の市
2011年 11月 26日
酉の市、お酉さまは、11月の酉の日に、開運招福・商売繁盛を願って、江戸時代から続くお祭りです。
もともとは、武蔵野国南足立郡花又村(今の足立区花畑町)にある鷲神社で始まったと言われ、全国の鷲神社で行われているそうですが、浅草寺や四谷須賀神社など、江戸の風物詩という気がします。
一度は行ってみたいと思ってたのですが、「11月の酉の日」と、暦によって日程が組まれるので、なかなか土日に重ならなかったり、予定が合わなかったり。
今年は、11月2日(水)の一の酉、4日(月)の二の酉、26日の三の酉。
三の酉まである年は、火事が多いと言われています。
明治通り側の正面から入ります。
西参道のある靖国通り側は、露店がずらりと並んでいました。
お祭りは、各酉の日の前日夕方から前夜祭、酉の日は深夜2時まで続きます。
神社に着いたのは、3時過ぎですが、混雑はこれからということでした。
・・・とはいえ、本殿前はすでに長蛇の列。
都会のビルの谷間にある狭い境内から、人がはみ出しそうな勢いです。
酉の市といえば、縁起熊手。
境内には、熊手を商うお店が、ズラリと並んでいます。
熊手は「福をかき込む」と言われ、商売繁昌だけでなく、家内安全をう呼びこむと言われます。
金銀財宝を詰め込んだ縁起熊手で、運を「かっ込む」、福を「はき込む」といって開運招福・商売繁盛を願った、江戸っ子らしい洒落の利いた縁起物です。
翌年の更なる招福を願って、熊手守りは年々大きな熊手に換えてゆくのが良いとされているそうです。
お店によって、デザイン・形に特徴があります。
中には玳瑁(ウミガメの甲羅)を盛り込んだ、超豪華なもの、キャラクターを盛り込んだ現代的なものもあります。
現在はどうかわかりませんが、もともとは売り手と買い手が「買った(勝った)」、「まけた(負けた)」と小気味の良いやり取りをし、楽しんで買うものとされ、場合によっては、まけてもらった分をご祝儀としてお店に渡すことが粋なやり方とされたいたようです。
商談が成立すると、お店の名前の入った札や、大入り袋をさし、商売繁盛などのシールなどを貼ったりして整えたうえで、勢いよく「手締め」をして、買主に引き渡されます。
元気な手締めの掛け声を聞いているだけでも、こちらの気持ちも浮き立つように楽しくなります♪
日もすっかり暮れてきました。
境内には、見世物小屋や露店が並び、一番奥のスペースにはかなり本格的な屋台の居酒屋も並んでします。
お神輿。
花園神社の祭礼は、5月の終わり頃のようです。
華やかな縁起熊手を見て歩くのも楽しいし、露店で一杯はもちろん。
何より、お隣が歌舞伎町という場所柄か、いろんなお店の方がいるところも見どころの一つでしょうか。
きっと、夜中になればなるほど、より濃~くなっちゃうんだろうなぁ。
ひととおり楽しんだところで、これまた、以前から一度行ってみたかった串揚げ屋さん、"立吉"へ。
四季の素材を、目の前で揚げて出してくれるお店です。
揚がったくしを、それぞれ素材によって異なるソースやお塩、お醤油に付けていただきます。
人気店なので、ちょっと並びますが、待つ価値あり!!
我が家の熊手。
来年もいい年になりますように。