墨堤のお花見 ~浅草編~
2010年 03月 27日
寒い上に、なかなかすっきり晴れません。そして、風邪も治りません(ーー;)
日曜日は雨、という予報でしたので、土曜日の今日、墨堤にお花見に出かけました。
「墨堤」つまり隅田川堤は、滝廉太郎の「花」にも歌われる桜の名所です。
起源は、徳川八大将軍吉宗が、享保2年(1717年)に堤防保護と風流を考えて100本ほど植えたのが始まり、その後も墨堤の桜を愛する人々の手によって、植え増やされ大切に守られてきました。
都営浅草線がいつになく混んでいたので、嫌な予感はしていたら・・・
案の定、お目当ての天丼屋さんに、早々と本日終いの看板が(ー_ー)!!
気を取り直して、"大黒屋"へ向かったら、ここも行列。
仕方がないので(と言っては失礼だけど)、
以前から気になっていた浅草公会堂前の"中清"へ。
屋台から始めた初代が、明治3年にこの場所にお店を構えたという老舗のてんぷら屋さんです。
池のある中庭を囲んで数寄屋造りのお座敷が並ぶ、粋なお店です。
天丼は、平日のみということでしたので、
"特別定食"を頂きました。
前菜。
桜の枝がのって、春を運んできてくれました。
江戸前のてんぷら。
サクサクです。
蓋つきの箱に入れて供されます。
お座敷まで運ぶ間に冷めないようにという、心遣いでしょうか?
かき揚げは、天丼か天茶かを選べます。
今日は、天丼食べるぞ~!って意気込みだったので、もちろん天丼。
これに、水菓子とお茶がつきます。
賑やかなお店もいいけれど、たまにはこんなしっとりした浅草もいかがでしょう?
こんなニャンコの置物が。
お花見の飾りの仲見世。
いつ来ても賑わってます。
担ぎのお饅頭屋さんがいました。
花川戸といえば、助六です。
江戸の理想の伊達男がこのあたりを闊歩していたと思うと楽しいかも♪
松屋浅草店あたり。
吾妻橋わきのアサヒビール本社と、スーパードライホールの「炎のオブジェ」
いつ見てもインパクトあります。
言問橋。
「橋場の渡し」があったのはこのあたり。
昭和5年に言問橋がかけられるまでは、渡し船が交通手段でした。
乳山聖天(本龍院)は、隅田川西側の小高い丘の上にあり、江戸時代から文人墨客に愛された景勝地でした。
作家池波正太郎の生家は、この南側にあったそうです。
本尊は歓喜天で、夫婦和合のご利益があるとして信仰されています。
古い石垣が残っています。
かつての山谷堀、今は山谷堀公園になっています。
猪牙を仕立てて吉原へ通う客は、この堀を通って行きました。
両岸の隅田川公園を結ぶ歩行者専用橋、桜橋。
昭和52年、台東区と墨田区が姉妹提携したのを記念して架設されました。
それを記念して、ワシントンD.C.のポトマック河畔の桜の子孫が、贈られたそうです。
明治末期に海を渡った桜が、世界的な名所になり、その子孫が里帰りするなんて素敵です♪
桜橋を渡って、向こう岸へ!(つづく)